2025年7月活動報告:タダカヨが推進する介護DXの最前線!全国で広がるICT活用と学びの輪
NPO法人タダカヨは、2025年7月も全国の介護現場の皆様に向けて、ICTスキルの向上と業務効率化を支援する「タダサポ」および「出張タダスク」を積極的に展開いたしました。個別の課題に寄り添った伴走支援と、地域に根ざした実践的な研修を通じて、多くの介護従事者の皆様の「できた!」を応援しました。

- 1. 7月の活動実績
- 2. 現場の「困った」を解決!タダサポ事例のご紹介
- 2.1. コミュニケーション課題を解決!LINE WORKS連携サポート
- 2.2. 身体的負担軽減へ!ノーリフティングケアの必要性を学ぶ
- 2.3. AIアセリンクの課題を解決へ!スムーズなデータ活用をサポート
- 3. 地域に密着!出張タダスク実施報告
- 3.1. 山口県宇部市:ケアプランデータ連携システムの導入を後押し!
- 3.2. 青森県弘前市:身近なITツールで業務を効率化!
- 3.3. 佐賀市:介護現場の生産性向上を考える!
- 3.4. ならケアマネ支援ネット:スマホ活用術
- 4. 無料オンラインPCスクール「タダスク」7月実施報告!
- 4.1. 8時だよタダスク集合!看取りの苦手意識を、関わる自信に
- 5. 無料オンラインレク「タダレク」 書の世界 ~タダレクVol.75~
- 6. まとめ
7月の活動実績
7月もほぼ毎日タダスクを開催し、タダサポや出張タダスクも継続的にご依頼をいただいております。
またSNSについても多くの方にフォローいただき積極的に活動することができました。

現場の「困った」を解決!タダサポ事例のご紹介
介護現場のIT活用を専門家がマンツーマンでサポートする「タダサポ」。
7月も様々な事業所の具体的な課題解決をお手伝いしました。
コミュニケーション課題を解決!LINE WORKS連携サポート
居宅介護支援事業所様からのご依頼で、LINE WORKSとLINEの連携に関する課題をサポートしました。以前のサポート後に直面した問題の解決から、事業所内でLINE WORKSにログインできないスタッフの方々への全体レクチャーまで、iPadの画面共有を活用しながら丁寧に支援。事業所内外のコミュニケーションの円滑化と情報共有のスピードアップに貢献しました。
身体的負担軽減へ!ノーリフティングケアの必要性を学ぶ
特別養護老人ホーム様を対象に、ノーリフティングケアの必要性について講義形式で情報を提供しました。介護現場での身体的負担軽減を目指し、職員の皆様が安全で効率的な介助方法や、ノーリフティングケアの基本的な知識を深めるお手伝いができました。
AIアセリンクの課題を解決へ!スムーズなデータ活用をサポート
居宅介護支援事業所様から、導入したAIアセリンクでプルダウンが表示されないという技術的な課題のご相談がありました。タダサポ講師が迅速に対応し、原因がExcelのバージョンによる問題と判明。現在も最適な代替案を準備し、引き続きデータ入力の円滑化と業務効率向上に向けたサポートを進めています。
NPO法人タダカヨは、これからも個別のニーズに合わせた「タダサポ」を通じて、全国の介護・福祉現場のICT活用を積極的に支援してまいります。
地域に密着!出張タダスク実施報告
NPO法人タダカヨの「出張タダスク」は、各団体の課題やオンライン環境に合わせて研修内容をオーダーメイドでご提案し、実践的な学びを提供しています。7月も全国各地でICT活用の輪を広げました。
山口県宇部市:ケアプランデータ連携システムの導入を後押し!
7月21日には、山口県宇部市介護支援専門員協議会にて「ケアプランデータ連携システム」をテーマに出張タダスクを実施。34名のケアマネジャーが参加し、システムの概要、導入方法、宮崎県での成功事例を共有しました。参加者からは「月末月初が楽になれば嬉しい」「個人的には導入したいが会社が…」といったリアルな声が聞かれ、システム導入への期待と課題が浮き彫りになりました。
青森県弘前市:身近なITツールで業務を効率化!
弘前市第1地域包括支援センター様のご依頼で、「ITで楽々業務効率化」をテーマに出張タダスクを開催。約20名のケアマネジャーが参加した意見交換会の中で、Google Keepを使った手書き書類のOCR(光学文字認識)化を体験していただきました。参加者からは「こんなに簡単にできるんだ!」といった驚きの声が聞かれ、身近なITツールでの効率化を実感いただけました。
佐賀市:介護現場の生産性向上を考える!
7月15日には、佐賀市金泉地域包括支援センター様にて「介護現場における、生産性向上の視点とその重要性について」をテーマにハイブリッド形式で出張タダスクを実施。24名が参加し、Excelのセル参照シートのデモンストレーションや、近隣事業所のインカム導入事例発表が行われ、活発な意見交換を通じて生産性向上への意識を高めました。
ならケアマネ支援ネット:スマホ活用術
7月9日には、ならケアマネ支援ネット様からのご依頼でICT勉強会に講師として参加。8名のケアマネジャーがハイブリッド形式で「スマホ活用術」を学びました。Google Keep、音声入力、Googleドライブのスキャン機能など、スマートフォン一つでできる便利なITツールを実践的にご紹介し、参加者はすぐに業務に活かせるヒントを持ち帰りました。
無料オンラインPCスクール「タダスク」7月実施報告!
7月も、介護現場の業務効率化や最新ツールの活用に焦点を当てた、実践的なオンライン講座を多数開催しました。
- 7/2(水)「ケアマネジメント業務にAIを活用して効率化しよう🤖」 ケアマネジメント業務、日々の記録や認定調査票作成に追われる方々へ、無料で使えるAIツールを活用し、記録作業や業務全体の効率をアップさせる方法を実践的に学びました。AIに初めて触れる方でも安心して参加できる初級レベルで、明日からの業務に役立つ内容となりました。
参加者の声:
「いつもわかりやすい講義をありがとうございます。明日からの業務に役立ちます。同地区のケアマネさんにもおすすめしました」
「AI適ケアわかりやすかったです。ケアマネジメントプロセスに基いて説明して頂いたのでイメージしやすかったです。今後ともよろしくお願いいたします」
「自分のやり方でAIを使っていたので、参考になりました。少しづつ実践してみたいと思いました。」

7/3(木)「スマホでサクッと書類管理!」 負担割合証や介護保険証のコピー、スキャン、共有といった日々の手間を解消するため、主要な無料スキャナアプリを実際に使いながら、スムーズな書類管理術を学びました。紙書類の読み取り・保存・共有がぐっと楽になるコツが満載で、デジタル化の第一歩として役立つ内容となりました。
参加者の声:
- 「スキャンアプリいろいろあるんですね。アンドロイドユーザーなのでGoogleドライブを頻繁に使っています。自動でドライブに入るのでサクサク撮ってサクサクファイリングできますね。ありがとうございました」
- 「負担割合証の発送前に、受講出来て良かったです。ありがとうございます。」
- 「どのアプリがいいかというのは個人個人の環境によるというのがよくわかりました。負担割合証ありがとうございました。スキャンアプリの比較が知れて、良かったです。今からの負担割合撮影に役立ちます。ありがとうございます。」

7/23(水)「居宅ICT化ツアー第2弾🚀」 「うちの居宅でもICT化を進めたいけど、どうやればいいの?」という悩みに応える講座として、全国4ヶ所(秋田・大分・神奈川・佐賀)の現場で奮闘するケアマネたちが、自分の事業所でどのようにICT化を進めたかをリアルに語りました。うまくいった工夫はもちろん、ぶつかった壁や失敗談まで赤裸々にシェアされ、ICT化に興味があるけれど一歩を踏み出せない方々にとって大きなヒントとなりました。
参加者の声:
- 「みなさんの発表すごく良かったです!仕事で遅くなり、途中からの視聴で残念でした。まだ取り組んでいないため、皆さんの説明を聞き、やってみたら効率化ができると思うのですが、上司が活用を考えていないので、中々書類の手間が省けません。自分でも上司が活用したいと思ってもらえるような、プレゼンができる様に、学んでいきたいと思います。ありがとうございました。」
- 「毎回居宅事業所さんのICT活用の具体例を聞かせて頂いて大変貴重な会ですね。資料のご準備含めお疲れ様でした。とてもわかりやすかったです」
- 「素晴らしい事業所のお話を聞かせていただいて大変勉強になりました。目からうろこでした。もっと参加したいです。」

8時だよタダスク集合!看取りの苦手意識を、関わる自信に

7月27日(日)の「8時だよタダスク集合!」では、「看取りの苦手意識を、関わる自信に」をテーマに開催されました。人生の最終段階にある人やその家族との関わり方に悩む援助者に向けて、エンドオブライフ・ケア認定ファシリテーターの津野采子先生を講師にお招きし、実践的な学びを提供しました。学習内容は、ユニバーサル・ホスピスマインド、人生の最終段階に共通する自然経過、苦しむ人への援助と5つの課題、意思決定支援、多職種連携で「援助」を言葉にする(事例検討)、1対1で対応する(ロールプレイ)など多岐にわたりました。
参加者の声:
「本人と家族が穏やかな表情になることを目的に、看取りについて学ぶ機会です」「『なんでこんな病気に』『迷惑かけてばかり』『あなたにはわからない』という言葉にどう答えたらよいかわからない」という課題を持つ方々にとって、大きなヒントとなる時間となりました。
「最高でした👍人生の最後の時期にわかってくれる人だと感じてもらえるようにそばに居続ける勇気を持ちたいと思いました。自信はないが勇気はあるという言葉に感動して涙が出ました。」
「誰かの支えになろうとする人こそ一番支えを必要としていることにも改めて気づかさせて頂き、支え続けられるよう私自身も穏やかに精神を保っていきたいと思いました。エンドオブライフ協会さんの研修を是非受けてみたいと思いました。貴重な深いお話をありがとうございました!」
「看取り期に関わることが多くなり、お見送りをした後に自分の支援は本当に良かったのかどうか、いつも悩んでしまいます。永遠に解決できない宿題ですね。寄り添い思いを傾聴するように努めていきたいと思いました。本日は、ありがとうございました。」
「本当は出ないでおこうと思ってました。また思い出してつらくなるだけだと思ったので。でも結局出て、お話聞いて息子を想うことができたので、良かったと思います。忘れられないように息子が呼んだのかもしれません。的はずれな質問に真摯に答えていただきありがとうございました。」
「とても良いお話でした。看取りのケースではいつも言葉につまり、何も言えなくなってしまうので、とても良い学びになりました。また受講できたらと思います。よろしくお願いいたします。」
無料オンラインレク「タダレク」 書の世界 ~タダレクVol.75~

7月26日(土)には、「書の世界」を開催しました。書家・石川香雪様と司会・小倉ひかる様をお迎えし、事前に全国のホームや事業所から募集した書道作品を発表する場となりました。規定部門と創作部門が設けられ、参加者の皆様は日頃の成果を披露。番組内では入賞作品が発表され、石川香雪様による書道ライブも披露されるなど、書を通じて楽しみながら交流を深める時間となりました。本非営利活動は、独立行政法人福祉医療機構(WAM)様の助成によって実施しています。
まとめ
2025年7月は、NPO法人タダカヨの「タダサポ」と「出張タダスク」、そして「タダスク」オンライン講座、さらに「タダレク」を通じて、全国各地の介護現場の皆様のICT活用を強力に推進することができました。個別のニーズに合わせたきめ細やかなサポートと、実践的な研修が、介護従事者の皆様の業務負担軽減とサービス質の向上に繋がることを実感しています。