タダカヨメンバーの活躍!「ゆうらいふ居宅介護支援事業所」様が厚生労働大臣表彰を受賞
この度、令和7年度「介護職員の働きやすい職場環境づくり厚生労働大臣表彰」において、タダカヨメンバーの津田征志さん(おまさ)が勤務する特定非営利活動法人ゆうらいふの「ゆうらいふ居宅介護支援事業所」が奨励賞を受賞されました。
心よりお祝い申し上げます。
この表彰は、職員の待遇改善や人材育成、そして介護現場の生産性向上への優れた取り組みを称えるものです。
ゆうらいふ居宅介護支援事業所様の受賞は、日々の地道な努力が実を結んだ素晴らしい成果であり、タダカヨにとっても大きな喜びです。

【プロフィール】
津田 征志さん(ニックネーム:おまさ)
活動地域:滋賀県
サービス種別:小規模多機能型居宅介護
職 種:常務理事・介護支援専門員
好きなツール:GoogleWorkspace、ChatGPT
保有資格:介護支援専門員、介護福祉士
現場の課題解決から生まれた受賞のカタチ
津田さんは、タダカヨの活動を通じて、介護現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に推進されてきました。
今回の受賞に際し、「経産省介護DXの事業を通じて、これまで以上に良い職場環境づくりに繋げたい」と語る津田さんの言葉は、タダカヨが目指すビジョンそのものです。
タダカヨは「ITを上手に使って、お金をかけずにより良い介護へ」というビジョンのもと、現場の「困った」をITの力で解決するサポートを続けています。
津田さんのような、現場の課題を深く理解し、その解決に情熱を燃やす仲間がいるからこそ、タダカヨの活動はより実践的で価値あるものとなっています。
取り組みに関するインタビュー内容のご紹介
それでは実際に受賞された「ゆうらいふ居宅介護支援事業所」の取り組みについて、職員様へインタビューを実施いたしました。
そちらの内容をご紹介いたします。
Q1. 受賞された感想をお聞かせください。
この度、私たちの業務効率化の取り組みが奨励賞を受賞いたしました。
職員の努力と地域の皆様のご協力により、ケアマネジャーが専門業務に集中できる環境が整い、結果としてより多くの利用者様を支援できる体制を築くことができました。
今回の受賞は、そのプロセスを評価していただけたものと、大変嬉しく思っております。
心より感謝申し上げます。
今回の受賞を励みに、今後もケアの質の向上と、働きやすい職場づくりに努めてまいります。
Q2. 働きやすい職場づくりのために、どのようなDXの取り組みをされましたか?
新規相談、特に癌末期や難病、複合的な問題を抱えるケースが増加していました。
ご本人が「住み慣れた地域で最期まで」という望みを叶えるため、本来のケアマネジメント業務に十分な時間を確保できないというジレンマを抱えていました。
ケアマネジャーが専門業務に集中し、より質の高いサービスを提供できる環境を目指して、一丸となって業務効率化に取り組みました。
主な取り組みについて
・タブレット端末の導入
訪問先や移動中に記録入力やプラン修正ができる体制を整備。事務所に戻ってから記録に追われる時間をなくし、残業時間の削減に繋げました。
・ケアプランデータ連携システムの活用と普及促進
自事業所で、これまで月に18時間かかっていた給付管理の実績入力業務を完全にゼロにしました。さらに、このシステムは地域全体に広がることで活用効果が発揮されるため、市内外の事業所に呼びかけて利用促進の研修会を開催。郵送代などの通信コスト削減や事務職員の精神的負担軽減といった効果を共有し、地域全体の業務効率化を推進しました。
・ビジネスチャット(LINE WORKS)の活用
利用者様やご家族との日程調整などを電話からチャットに切り替えることで、連絡にかかる時間を月平均6.2時間から3.3時間へ約半分に短縮。電話の行き違いによるストレスや、心理的な負担感の軽減にも繋がっています。
これらの取り組みにより、ケアマネジャー一人ひとりが余裕を持って業務に取り組めるようになり、一人当たりの平均担当件数も42.2件から51.6件へと増加。無理なく、より多くの利用者様を支援できる体制が実現しました。
Q3. 今後の展望やタダカヨへの期待についてお聞かせください。
法人内では、生成AIを活用したケアプラン作成などを導入し、業務の標準化を進めています。
さらに今後はケアプランデータ連携システムだけでなく、地域共通の情報共有ツールの導入を促進するなど、地域全体のケアの質向上を目指した取り組みを展開していきます。
Q4. 他にDXや働きやすい職場づくりを目指されている事業所へ一言
DX成功の鍵は、職員全員が「もっと良くしたい」という同じ想いを持ち、前向きに取り組むことだと実践を通して実感しています。
最初は小さな一歩でも、チームで協力すれば必ず大きな成果に繋がります。
また、私たちの経験から、業務効率化は一つの事業所だけで完結するものではなく、法人の垣根を越えて地域全体で取り組む必要性を強く感じました。
DXは、単なる業務時間の短縮だけでなく、職員の精神的な負担を軽減し、仕事へのやりがいやモチベーションを高める大きな力になります。
ぜひ一緒に、誰もが働きやすい介護の未来をつくっていきましょう。
現場の声を反映し、タダカヨは進化を続けます!
私たちはこれからも、積極的に挑戦されている介護事業所様たちと共に、介護業界全体の働き方改革と生産性向上に貢献してまいります。
今回の受賞を励みに、タダカヨはさらに多くの介護従事者の皆さまに寄り添い、IT活用の楽しさと可能性を伝えていくことをお約束します。
改めて、特定非営利活動法人ゆうらいふ様、ゆうらいふ居宅介護支援事業所様のご受賞、誠におめでとうございます。