タダカヨ講師が、厚生労働省主催「生産性向上推進フォーラム2024大阪」に登壇:ケアプランデータ連携による業務効率化を発表
1. 概要
NPO法人タダカヨ(所在地:東京都大田区、理事長:佐藤拡史)は、介護従事者向け無料オンラインPCスクール「タダスク」を運営する中で、講師として活躍する「ツクツク」こと次田芳尚氏(以下「ツクツク氏」とする)が、厚生労働省主催の「介護現場における生産性向上推進フォーラム2024大阪」に登壇し、講演を行った。

2. 生産性向上推進フォーラム2024大阪について
厚生労働省主催の「介護現場における生産性向上推進フォーラム2024大阪」は、2025年3月12日、大阪市のコングレコンベンションセンターにて開催された。
このフォーラムは、介護サービス事業所の経営者層・職員、自治体職員などを対象に、介護現場の生産性向上に関する情報共有や意見交換を目的として、現地参加とWEB配信のハイブリッド形式で行われた(参加費無料)。
会場では最新技術の活用事例や業務改善策が紹介され、活発な質疑応答が行われたほか、介護ロボットやICT機器の展示も併催された。

3. ツクツク氏(株式会社279 代表取締役 / NPO法人タダカヨ 理事)による講演
ITを活用した革新的な取り組みで注目される株式会社279の代表取締役であり、当法人の理事も務めるツクツク氏は、ケアプランデータ連携システムを活用した業務効率化と生産性向上の具体策について発表した。
- ケアプランデータ連携の重要性
介護現場の情報共有を効率化し生産性を高める鍵であると強調。多職種連携のボトルネック解消や利用者中心のケア実現に向けたデータ連携基盤構築や標準化の必要性を訴えた。 - 具体的なデータ活用事例
自身が運営する「つなぐ手ケアマネセンター」での活用事例を紹介。過去データの分析による利用者ニーズの深い理解、個別性の高いケアプラン作成、データに基づくサービス提供がもたらす利用者満足度向上や職員の負担軽減効果を示した。 - テレワークケアマネの可能性
時間や場所に縛られない働き方が、ケアマネジャーのワークライフバランス向上や多様な人材確保に繋がる点を指摘。円滑な連携のためのITツール活用やセキュリティ対策の重要性も解説した。 - ITツール活用
音声入力システム、AIケアプラン作成支援ツール、オンライン会議システムなど、業務効率化に貢献する具体的なITツールを紹介し、導入のポイントを共有した。 - 生産性向上のための組織改革
データ活用を前提とした組織体制や業務プロセスの見直し、職員の意識改革の重要性を提唱。ITツール導入だけでなく、組織文化の変革や研修・評価制度の設計についても提案した。

3. AIをパートナーに、効率的な介護を目指す
ツクツク氏は1995年頃からICTの必要性を感じ、ファイルメーカーで予約管理システムを自作するなど、早くからIT活用に取り組んできた。株式会社279ではISO9001の手法で「業務プロセスの見える化」を推進。現在、「AIをパートナーとして活用し、仕事を効率的に行うことが介護の仕事の必須」と考え、実践を続けている。
