【インタビュー】あきた創生マネジメント様のICT活用のお取り組み

あきた創生マネジメントは、秋田県能代市、大館市と秋田市で5つの介護施設を運営する中で多くのICTを導入し続けている。今回は代表取締役の阿波野聖一さんに「ITノウハウの普及活動」についてお話をお聞きしました。

なぜICTを導入しようと思ったのですか

ゆずるん

あきた創生マネジメント様は多くのICTを導入してきたとのことでしたが、なぜICTを導入しようと思ったのですか?

阿波野さん

導入のきっかけは労働者人口の減少です。スタッフが充足できない状況で、今いるメンバーでやっていく中で業務の細分化をした上で介護じゃないとできない部分とそうでなくても (機械化でも) 良い部分からICT化を進めていこうとなりました。

ゆずるん

なるほど。ちなみに人がいた場合でもICTを導入されてましたか?それともしなかったですか?

阿波野さん

職員が充足していたら、ICT化はここまで進めていなかったと思います。将来的に人が更に居なくなると分かっていた事が強い動機となりました。

秋田県能代市の要介護高齢者数・有効求人倍率の推移

ゆずるん

未来を予測して先を読んだ行動、すばらしいです。働き手がいなくなってから動くより、先んじて動いた方が、色々と選択肢が多くやりようがありますよね。

これまでどんなものを導入しましたか?

阿波野さん

7年前にNDソフトウェアさんのほのぼのNEXTを導入し、併せてiPadも導入しました。当時はかなり先進的だったと記憶してます。その後、介護記録をもっと手軽に簡単に楽しくするために、5年前にケアコラボを導入しました。現在でもケアコラボを継続して活用しております。

ゆずるん

ありがとうございます。では次に、「うまく導入できなかったICTツール」を教えて頂けますか?

阿波野さん

当社では、チャットワークスの導入が上手くいきませんでした。理由としては、チャットワークスを導入するために必要となる「個人別メールアドレス」が、スタッフによっては持っていなかった為です。一般企業ではかなり人気のITツールなのですが、当時の弊社にはフィットしませんでした。そこからしばらくは、社内の情報共有がなかなか進まない時期でした。

ゆずるん

なるほど。そんな中で、現在は何の情報共有ツールを使用されているか教えて頂けますか?

阿波野さん

悩んで中でLINEWORKSを選びました。スタッフの一人から「LINEと似たようなものなら全スタッフ使えるじゃありませんか?」という提案があり、実際使ってみると、ITの不慣れな職員でもハードルが低く、無事導入する事が出来ました。

LINE WORKS紹介動画(2分13秒)

直近でパフォーマンスが良かったITツールは何ですか?

阿波野さん

やはりLINEWORKSだと思います。みんなが使いやすく、発信しやすいと言う点が良いです。コロナ禍というのもあり、コロナの現状・感染対策・会社の方向性などをリアルタイムで発信しないといけない状況だったので、LINEWORKSを導入していてすごく良かったなと感じています。

ゆずるん

それまで情報共有ツールは複数あったのですか?

阿波野さん

過去は事業所によって異なっていました。LINEWORKSを導入した事で、法人全体で統一化できました。

重要な連絡事項をLINE WORKSで一斉にメッセージ送信している様子

タダカヨ佐藤

社外の人とLINEWORKSを使われることはありますか?

阿波野さん

何社かの方とLINE WORKSで繋がって連絡し合っています。

タダカヨ佐藤

それは介護事業所ですか?

阿波野さん

介護事業所と介護ではない関係事業所もです。社外の方と連携できる点がLINEWORKSの良いところだと思います

社外とLINE WORKSを使ってやりとりしている様子

タダカヨ佐藤

居宅介護支援事業所のケアマネージャーともLINE WORKSで連絡を取り合っているのですか?

阿波野さん

現状は未だそこまでは出来ていませんが、今後ケアマネさんと一緒に進めていきたいと思っています。

LINE WORKSを導入してどんな変化が会社にありましたか?

ゆずるん

では次にLINEWORKSを導入して1番良かったことを教えて頂いてもよろしいですか?

阿波野さん

リスクマネジメントにリアルに反応できたことです。コロナと災害が多い中、すぐに全員へ連絡ができるのはLINEWORKSの良いところですよね。こういう社会だからこそ発信していくことが大事で、不安がることを少しでも減らしていくことが会社として大事なことだと思うので、リアルタイムで情報共有できるLINEWORKSはすごく良いと思います。

LINE WORKSの「掲示版」の画面

LINE WORKS以外のお勧めのICT・IoTは?

タダカヨ佐藤

LINE WORKS以外に、これまでどのような介護ロボットやICTを導入されたのですか?

タダカヨ佐藤

たくさん導入されてますね!

その中で特に、お勧めの低価格ICTツールを教えて下さい。

阿波野さん

クラウド契約管理Sign、キングオブタイムですね。

タダカヨ佐藤

クラウド契約管理Signは、利用者さまのサインを電子署名で頂くために利用されているのですか?

阿波野さん

はい。サービス契約時の契約書や重要事項説明書、ケアプラン等に対して、クラウド契約管理Signを使って、ご利用者様からサインを頂いています。事前にソフトの中に各種書類をアップロードしておいて、利用者様宅に伺う際、iPadとAppleペンシルを持参して、サインして頂いています。ご利用者様やご家族に、紙の必要・不要を確認して必、要であれば紙でもお渡ししています。ただ、社内での契約書管理は、基本的に全てクラウド上で行っています。

電子署名ソフト「クラウド契約管理Sign」の画面

タダカヨ佐藤

クラウド契約サインツールはたくさん種類があったと思うのですが、こちらを選んだ決め手を教えてください。

阿波野さん

中小企業庁が行っている「デジタル応援隊」で担当のITコンサルタントから薦められた為です。デジタル応援隊は、自社がICTツールに対して求めていることを書くと、それについてITの専門家からアドバイスが返ってくるという仕組みです。費用、業種、操作性に対するニーズなどを考慮して、専門家がアドバイスをしてくれます。その後、良ければ専門家を介して業者とやりとりをし、導入するか否かを判断するという流れです。

タダカヨ佐藤

デジタル応援隊は、どのくらいの利用料金がかかるのですか?

阿波野さん

デジタル応援隊は、30万円が上限で2/3が補助されます。
施設負担は1/3で済みますし、最適なICTを自分で探すより、目利きできるプロに探してもらうほうが効率的です。

タダカヨ佐藤

ITツールは、適切に目利きするのが難しいので、とても良いですね。

阿波野さん

デジタルサインサービスのようなカテゴリーは、検索すると有名な会社が多数ヒットするのですが、小さい会社の安価なサービスが見つけづらい。実際、機能はほとんど変わらないのに・・・。そこをデジタル応援隊で見つけてもらう。安価に探せるので良いですよね。

タダカヨ佐藤

なるほど。大変勉強になります。
ちなみに勤怠管理ソフトのKing of timeは、いつからお使いなんですか?

阿波野さん

去年から使いました。freeeと連携して使ってます。それまでは手書きの出勤簿で勤怠管理をしていました。

タダカヨ佐藤

King of timeを導入されてみていかがですか?

阿波野さん

最初は慣れないので大変でしたが管理者を中心に少しずつ浸透できてます。
職員は、職場のパソコンで入力しています。LINEWORKSとも連携ができるので、ここもゆくゆくはやりたいと思ってます。

タダカヨ佐藤

連携が進むのはとても良いですね!

今後のあきた創生マネジメントとICT活用の展望について

ゆずるん

では最後に今後のあきた創生マネジメントのICTの展望についてお話し頂いてもよろしいでしょうか?

阿波野さん

ICT単体で色々やってきたので”繋げる”ことを意識しています。LINEWORKSはそこの中核にいると思っているので色んなICTが繋がれる可能性があると思って動いています。

ゆずるん

導入しているツールが多いのでツール間の連携も可能性がありますね。

阿波野さん

何の機器を検討する時も、「LINEWORKSとつなげることできますか?」って聞いてます笑

ゆずるん

LINEWORKSを導入したことによって繋がるものを見つけた感じがありますがそこはどう考えていますか?

阿波野さん

これから色んなものが進化して繋がっていくのが楽しみですね。今後も実践と発信を行っていきたいと思っております。

ゆずるん

すばらしいです〜!今後もあきた創生マネジメントから目が話せないですね!ありがとうございました〜!

あきた創生マネジメント阿波野社長のSNS・イベント予定

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イベント情報

介護経営勉強会VOL.1(WEB)

2/18(金)14:00~16:00 開催

テーマは…『弊社のICT活用におけるLINEWORKSのポジション』

詳細・申し込み

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阿波野 聖一

あわの しょういち

プロフィール

株式会社あきた創生マネジメント代表取締役/パーパス;人口減少社会において介護経営をリデザインする/“ひとづくり”“ICT活用”“働き方改革”“組織づくり”“採用ブランディング”“助成金活用”自社での実践を通し総合的アプローチで持続可能な介護事業へ進化する伴走型コンサルティング事業を展開。

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