【介護現場の時短術】パソコンが苦手でも大丈夫!今日から使えるWindowsショートカットキー基本講座・介護ICT

「利用者様との会話は楽しいけれど、その後の記録入力が憂鬱……」 「パソコン入力に時間がかかって、どうしても残業になってしまう」

介護現場で働く中で、このようなお悩みをお持ちではありませんか? 日々のケアに全力投球しているからこそ、事務作業は少しでも効率よく終わらせたいですよね。

実は、パソコンには「ショートカットキー」という便利な機能があります。これはいわば、パソコン操作の「近道」です。マウス操作を減らしてキーボード操作を増やすことで、記録にかかる時間を驚くほど短縮できます。

今回は、パソコンに苦手意識がある方でも安心して使える、介護現場で本当に役立つ「魔法のキー操作」を厳選してお伝えします。

なぜ介護現場で「ショートカットキー」が必要なの?

「マウスで操作できているから、今のままで十分」と思われるかもしれません。しかし、ショートカットキーを取り入れることには、単なる時短以上のメリットがあります。

  1. チリも積もれば山となる!大きな時短効果 例えば、マウスに手を伸ばしてカーソルを動かし、クリックする動作。これに数秒かかっています。ショートカットキーなら一瞬(0.5秒)です。 1日何十件もの記録を入力する介護現場では、この数秒の積み重ねが、年間で何時間もの「余裕」を生み出します。
  2. 腱鞘炎の予防と疲労軽減 マウス操作は意外と手首に負担がかかります。キーボードから手を離さずに操作することで、パソコン操作のリズムを一定に保ち、手首の疲れや肩こりの軽減にもつながります。

【保存版】これだけは覚えたい!介護記録に役立つ「基本の3選」

キーボードの左下にある「Ctrl(コントロール)」キー、「Windowsキー」これらを相棒にするだけで、世界が変わります。まずはこの3つ、ぜひ試してみましょう

1.失敗しても大丈夫!魔法の「元に戻す」 操作:【 Ctrl 】+【 Z 】

記録入力中に「あっ!間違えて文章を消してしまった!」
と焦った経験はありませんか? そんな時、慌てずにこのキーを押してください。なんと、一つ前の状態に戻すことができます。

活用シーン:

  • 経過記録を入力中に、うっかり別の文字で上書きしてしまった時。
  • ファイルを誤ってゴミ箱に入れてしまった直後。

2.入力が劇的に早くなる「全選択」&「コピー」&「貼り付け」

この3つはセットで覚えましょう。マウスで右クリックしてメニューから選ぶ必要はありません。

【 Ctrl 】+【 A 】(全選択)
【 Ctrl 】+【 C 】(コピー)
【 Ctrl 】+【 V 】(貼り付け)

活用シーン:

  • 前回の記録と同じ定型文(バイタル正常値のコメントなど)を使いたい時。
  • 申し送り事項で作成した文章を、個人記録にも転記したい時。
  • 利用者様のお名前など、間違いが許されない情報をそのまま移動させたい時。

3.1つの画面で複数のアプリを確認! 画面2分割操作:【Windows 】+【 左右矢印キー 】

介護ソフトを開きながら、Excelの勤務表を確認したり、ブラウザで情報を調べたり。複数の画面を行き来する際、いちいちマウスで下のバーをクリックしていませんか? この操作を使えば、一つの画面で開いている画面をパラパラとめくるように一瞬で切り替えられます。

活用シーン:

  • 介護ソフトに入力しながら、別画面のメモを確認したい時。
  • メールや書類作成中に、効率的に調べ物をしたい時。

【セキュリティ対策】離席時に必須の「画面ロック」

介護現場では、入力作業中にナースコールが鳴ったり、利用者様の対応で急に席を立たなければならない場面が多々あります。 個人情報が表示されたまま席を離れるのは、プライバシー保護の観点から非常に危険です。

操作:【 Windowsキー(窓のマーク) 】+【 L 】

※「Lock(ロック)」のLと覚えましょう。

これを押すだけで、瞬時にパソコンがロック画面(パスワード入力画面)に切り替わります。

活用シーン:

  • 記録中にナースコールが鳴り、急いで訪室する時。
  • トイレや休憩で席を立つ時。

個人情報を守ることは、利用者様との信頼関係を守ることです。このショートカットキーは、介護のプロとして必ず身につけておきたいスキルの一つです。

無理なく定着させるためのコツ

いきなり全部覚えようとする必要はありません。講師のチロルさんも推奨する、無理のない覚え方をご紹介します。

  • 付箋に書いてモニターに貼る 「コピー=Ctrl+C」など、覚えたいものを付箋に書いて、パソコンの画面の端に貼っておきましょう。忘れたら見る、を繰り返せば自然と指が覚えます。
  • まずは「Ctrl+Z」から 「失敗しても元に戻せる」という安心感があれば、パソコン操作への恐怖心が薄れます。まずはこれ一つだけ使ってみてください。

まとめ

パソコン操作がスムーズになれば、事務作業の時間が減り、その分、利用者様と向き合う時間や、スタッフ同士でコミュニケーションを取る時間を増やすことができます。

ICT活用というと難しく聞こえますが、まずは「ショートカットキー」という身近な一歩から始めてみませんか? あなたの業務が少しでも楽になり、笑顔で働ける時間が増えることを応援しています。

監修

チロル 谷本 千尋

Chiroru

活動地域:北海道
サービス種別:居宅介護支援
職 種:主任介護支援専門員
好きなツール: LINEWORKS、Google Workspace、Clibor、原稿支援ツール、ChatGPT、ショートカットキー、Canva
保有資格:社会福祉士、主任介護支援専門員、スマート介護士Expert

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