【開催レポート】ICT化への第一歩を支援!兵庫県介護支援専門員協会 川西猪名川支部様での「出張タダスク」実施報告

2025年12月15日、兵庫県介護支援専門員協会 川西猪名川支部様にて、ICT活用をテーマにした研修会「ICT化をすすめよう入門編 〜記録・書類・共有の悩みを解決〜」を開催いたしました。

当日は44名のケアマネジャーの皆様にご参加いただき、オンライン(Zoom)形式で、現場の課題に即した実践的なスキルアップを図りました。

1. 開催の背景:現場の「制限」を「工夫」で乗り越える

以前開催した合同研修会での反響を受け、この度支部役員様より「地域に根ざしたICT研修を」とのご依頼をいただきました。

ケアマネジャーの皆様が抱える課題は深刻です。

  • 「記録業務に膨大な時間がかかる」
  • 「紙の書類が減らず、管理が煩雑」
  • 「スケジュール調整に手間取っている」

一方で、法人によっては「新しいアプリのダウンロード禁止」や「AIの利用制限」といったセキュリティ上の制約も少なくありません。そこで今回は、特別なツールを使わなくても、Windowsの標準機能など「今すぐ、誰でも、安全に使える」効率化のヒントに重点を置いたプログラムを構成しました。

2. 研修プログラム:安心・安全と「即効性」の両立

研修は、全体での座学と、興味やスキルに合わせて選べる分科会(ブレイクアウトルーム)の2部構成で実施しました。

【座学】セキュリティとデジタル活用の基礎

個人情報保護を大前提としたAIリテラシーや、デジタルを活用した書類管理の考え方を解説。「なぜICT化が必要なのか」というマインドセットを共有しました。

【実践】選べる4つの分科会

  1. Windows標準機能ルーム:Snipping Toolやショートカットキーなど、追加ソフト不要の時短術を伝授。
  2. Clibor(クリボー)ルーム:定型文入力を劇的に速めるツールを活用し、入力業務の負担軽減を目指しました。
  3. Google共同編集ルーム:スプレッドシートやフォームを用いた、リアルタイムな情報共有を体験。
  4. ヘルプルーム:個別の「困った」に寄り添い、丁寧な技術サポートを行いました。

3. 参加者の声:ICTへの苦手意識が「期待」へ

受講後のアンケートでは、多くの前向きなフィードバックをいただきました。

「Windowsにこんな便利な機能があるとは知らず驚きました。明日からの仕事が楽しくなりそうです!」 「『難しそう』と敬遠していたスプレッドシートも、説明を聞いて『自分にも使えそう』と思えました。」 「法人の課題であるペーパーレス化に向けて、今日学んだヒントを活かしていきたいです。」

講師陣の丁寧なサポートにより、「ICTへの苦手意識が和らいだ」という声が多く聞かれたのが印象的でした。

4. まとめと今後の展望

今回の研修を通じて、「法人の制限」という壁は、既存の標準機能を使いこなすことで十分に乗り越えられることが証明されました。

特別な環境を整える前に、まずは手元のツールを最大限に活用する。その実感が、参加者の皆様の「自信」に繋がったと感じています。

また、オンライン研修におけるデバイス環境(PC推奨の周知など)に関する新たな知見も得られました。

今後も「出張タダスク」は、地域のケアマネジャーの皆様の「食わず嫌い」を解消し、現場の業務負担を軽減するための伴走支援を続けてまいります。


【研修概要】

  • 主催:兵庫県介護支援専門員協会 川西猪名川支部
  • テーマ:「ICT化をすすめよう入門編」〜記録・書類・共有の悩みを解決〜
  • 講師・サポーター:おハム(リーダー)、ノブブ、RYO、シロロ、さのっち

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